【CADオペとは】CADオペレーターの仕事内容や将来性を徹底解剖
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【CADオペとは】CADオペレーターの仕事内容や将来性を徹底解剖

2021年1月18日

CADオペレーターとは、CADというコンピューターソフトを使って図面を作成する技術者のことです。CADスキルを求められる業界は数多くあり、建設業・自動車製造業・電子機械製造業など様々な業界で活躍できる仕事です。
しかしながらCADオペレーターがどんな仕事をしているのか知られていないことが多く、仕事内容や将来性が不透明に感じる方も少なくはないでしょう。

そこで当記事では、CADオペレーターの仕事内容や将来性について詳しく解説していきます。CADオペレーターの仕事に興味がある方、CADオペレーターを目指している方は是非最後までご覧ください。

 


 

そもそもCADとは?

CADとは「Computer Aided Design(コンピューター支援設計)」の略称で、コンピューターを用いた設計や、コンピューターによる設計手段のことを指します。
もともとCADが普及するまでは設計や作図は紙ベースで手書きによって行われていましたが、CADの普及により手書きよりも素早く正確に作図が可能となり、現在ではCADを使った作図が一般的となっています。
また、手書き図面の場合、紙の汚れや紛失といったデメリットがありましたが、CADの普及によってこのような不安も解消することができました。

CADには、2D CADと3D CADという2種類のソフトがあります。2D CAD(二次元CAD)は図面を平面で表現するCADのことを言います。線や円弧を使用し、従来の紙図面に近い図面を作成します。
一方で3D CAD(三次元CAD)は球体や直方体などを使用して建物などを立体的に表現するCADのことを言います。全体像をイメージしやすく、様々な角度から位置関係を確認できるメリットがあります。また3D CADの場合、3Dイメージから2D図面を作成することができるため、建築や自動車などの分野では近年積極的に活用されているソフトです。

 

CADオペレーターとは?

CADオペレーターとは、設計士やデザイナーなどの指示に基づき、CADソフトを駆使して図面を修正・調整・製作する人のことを言います。
以前は手書きの図面をデータ化する仕事が多くありましたが、現在では3D図面などのより詳細な図面作成の需要が増加しています。そのため、3D CADで作図できるCADオペレーターはあらゆる業界で重宝され、今後も高い需要が予測できます。

 

仕事内容

CADオペレーターの仕事内容は、大きく分けて下記の3つになります。
① 設計士・デザイナーとの打ち合わせ
② 作図する
③ 設計士・デザイナーの修正依頼に対応する


まず初めの仕事は、設計士やデザイナーとの「打ち合わせ」です。CADオペレーターの仕事は、描かれたイメージやスケッチを図面化することなので、クライアントは設計事務所やデザイナーがほとんどです。まずはクライアントからデザインコンセプトや注意点をヒアリングし、図面を起こすために必要な情報を集めます。
打ち合わせ完了後は、最も重要な「作図」に移ります。この作業では、限られた時間で設計士やデザイナーが求めている図面を完成させることが重要です。作図中に感じた疑問点は図面上にメモとしてまとめておくと、クライアントとのやりとりがスムーズになるのでおすすめです。

そして最後は、自身が作成した図面を元に再度クライアントと打ち合わせをし、より精度の高い図面に「修正」します。この一連の流れが主な仕事内容です。

CADオペレーターは締め切りに合わせ行動しなければならないため、発注される際には常にCADオペレーターの技量が測られます。
図面1枚に対するご自身の必要な作業時間を把握し、伝えるようにしましょう。

 

CADオペレーターに必要なこと

CADオペレーターには企業に所属する「専属タイプ」と、企業には属さずフリーランスとして活動する「フリータイプ」のオペレーターがいます。どちらのタイプも、希望する仕事につく足掛かりは険しく、その業界の知識やCADスキルに自信がない限り難しい仕事です。
これからCADオペレーターを目指す方々は、下記を参考に自身の技術を磨くようにしましょう。

◆ CADに関する資格を取得する

CADには「CAD利用技術者試験」や「建築CAD検定試験」、「Vectorworks操作技能認定試験」といった様々な資格があります。資格の取得は自身のスキルを証明する材料にもなるため、希望する業界にあわせて受験すると良いでしょう。

 

◆ 求められているCADソフトのスキルを身に着ける

建設業界であればAutoCADやVectorworksなどの2D・3D CADのスキルが必要とされており、インテリア業界ではVectorworksなどの2D CADのスキルが求められます。
自身で作成した図面などがあれば実績の参考資料となるので、ポートフォリオをまとめておくと良いでしょう。

 

◆ 最新技術の習得

CADソフトは年々変化を遂げており、近年ではBIMという3Dソフトが注目を集めています。このような最新ソフトの操作が可能になると社内外からの評価が上がり、難易度の高い仕事を任されるようになるため、是非最新ソフトの操作をマスターしていきましょう。

 

CADオペレーターのやりがい

CADオペレーターは営業職や施工管理職とは異なる仕事であるため、これらの職種とは少しやりがいが異なります。以下ではCADオペレーターのやりがいについて紹介します。

自分の作図した物が形になる

CADオペレーターは物づくりの根幹に携わる仕事です。だからこそ自分が作成した図面に沿って物づくりが進むと、自身の仕事に対して誇りを感じる瞬間がたくさん出てきます。
物づくりが好きな方やクリエイティブ系の仕事が得意な方には向いている仕事と言えるでしょう。

 

好きな業界で仕事ができる

CADオペレーターは、建設業界やインテリア業界、さらには自動車業界や電子機器業界など様々な業界で必要とされています。特に自身の興味がある業界を選ぶと、好きな業界の最新プロダクトなどに関わるチャンスとなり、高いモチベーションで仕事に挑めるでしょう。

 

長期的なスキルアップが見込まれる

CADソフトは年々変化しているため、長期的に勉強を重ねると様々な技術が身につきます。
勉強することが好きな方にとっては自身の勉強を通して企業やクライアントに貢献できるため、強いやりがいを感じることができるでしょう。

 

CADオペレーターの将来性とは?

CADを必要とする幅広い業界ではCADオペレーターの需要は高く、今後も期待できる仕事です。とくに建設系は人々のインフラを支える重要な業界であり、それを支えるCADオペレーターの存在は大きなものであると言えます。
また近年では様々な企業で働き方が大きく変化しており、リモートワーク化が推奨されている企業も多くあります。CADオペレーターの場合、パソコンで完結する仕事であるためリモートワークがしやすく、他の職種と比べても働き方の自由度は高いでしょう。
企業で経験を積んだのち独立することも可能なので、ご自身が希望する将来像にあわせてキャリアプランを考えやすい職種であると言えます。
物づくりが好きな方や場所にとらわれず働きたい方、もくもくと作業をすることが得意な方にはぴったりの仕事です。

 

まとめ

CADオペレーターは様々な業界から必要とされている仕事であり、今後も需要が期待できます。またリモートワークがしやすい仕事なので、働き方の自由度が高い仕事であると言えるでしょう。
ただしCADオペレーターは正確性と規律性が重要になる仕事です。決められた納期までに、求められた成果物を仕上げなければなりません。そのためには日々勉強を重ね、ご自身のスキルを高め続ける必要があることを頭に入れておきましょう。
CADオペレーターといっても関わる業界は様々ですので、まずは「どんな業界に携わりたいか」という基本部分から考えてみてはいかがでしょうか。

 

 


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