施工管理の転職理由7選!転職先の探し方も解説
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施工管理の転職理由7選!転職先の探し方も解説

2021年10月19日

「安定した業界」という印象が強い建設業界ですが、施工管理となると「残業が多くて休日が少ない」といったネガティブなイメージもあり、実際に転職を検討する方も少なくありません。このように転職を検討する方の多くは、施工管理のハードな一面を知らずに就職してしまうという「ミスマッチ」の可能性が高いです。
そこで当記事では「施工管理の転職理由7選」と題し、施工管理の仕事の裏側を紹介します。あわせて転職先の探し方についても触れているので、転職でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

 

施工管理とは

まずは「施工管理」の基本的な仕事内容について把握しましょう。「施工管理」とは、建設現場において工事を取りまとめる監督者です。
そもそも建設現場では、実際に各作業を担当する「作業員」と、全体を指揮する「管理者」の役割があります。その中でも施工管理は後者を指し、作業員を取りまとめ担当案件が無事完工するように指揮する仕事を担っています。全体の指揮官という立ち回りになるため、チーム統率力や危機管理能力、さらにスケジュール管理や完遂力などが求められるでしょう。
未経験者で施工管理に転職する場合は、スケジュール管理や完遂力に優れた方が適任と言えますが、「仕事量が多い」「重労働である」などの理由から、施工管理を離れて別の仕事につく方がいるのも事実です。そのため、施工管理を目指す方は「どんな業務をするか」をあらかじめ把握しておくと良いでしょう。

なお、施工管理の仕事内容は大きく分けて下記の4項目です。
– 工程管理:工事スケジュールの調整、詳細工程の検討
– 品質管理:完成物の仕上がりチェック、是正の指示など
– 安全管理:職人の健康管理や、安全な現場状況の整備
– 原価管理:下請け業者に支払うお金の管理 など

 

施工管理の転職理由7選

ここでは、施工管理から別の仕事に転職する大きな理由を7つ紹介します。

労働条件

一つ目は「労働条件」です。これは企業によってバラつきがあるものの、多くの場合施工管理の仕事は労働時間が長い傾向にあります。
また、工事条件によっては深夜帯の仕事が発生することも多々あるでしょう。たとえばショッピングモールなど営業している商業施設の改装工事の場合、基本的に作業時間は夜間になるため、その工事の施工管理者になると仕事時間は深夜帯(21:00〜5:00など)になります。
現場状況によっては日中の打ち合わせにも参加する必要もあり、不規則な生活リズムが原因で体調を崩してしまい、転職を希望する方もいます。
しかし近年、建設業界の働き方改革が起こり多くの企業では改善傾向にあり、2名以上の管理体制や労働時間の制約など具体的な対策を行っている企業が増えています。

 

会社からの評価

二つ目は「会社からの評価」です。建設業界は全体的に従業員の年齢層が高く、20〜30代前半の出世は難しい傾向にあります。その中でも「施工管理」は経験に基づく判断が求められるため、どうしても経験年数の高い人材が昇給しやすいのです。そのため年齢の若い世代は、建設系の知識が活かせる別業界への転職も多いでしょう。
施工管理の経験は、建材メーカーや代理店、インテリアメーカーなど様々な企業から重宝されています。「現場を知っている人」となるとクライアントからの信頼も高く、営業やデザイン系の職種などにも転職しやすいです。
会社からの評価に悩んでいる方は、今一度転職について考えてみるといいかもしれません。

 

給与

三つ目は「給与」です。施工管理は給与が比較的高い仕事ではあるものの「労働時間が単に長い」というケースもあります。そのため企業によっては、現場が稼働していない月は生活が安定しないこともあるかもしれません。
それに加えて建設企業の多くは、経験年数によって給与が決まります。短期的な給与アップはあまり見込めないので「何のために働いているんだろう?」と暗い気持ちになる方も少なくないようです。
しかし給与面の不満であれば、同業他社への転職や、経験を活かした異業種への転職で改善されます。給与面で不安に感じている方は、転職をきっかけにステップアップを図るとよいでしょう。

 

人間関係

四つ目は「人間関係」です。施工管理では、都度いろいろな人を巻き込んで仕事を行います。社内メンバーやクライアント、さらには作業員、元請下請の管理者など様々です。だからこそ人間関係のトラブルが起こりやすく、そのことが原因で転職を検討する方も多いようです。
人間関係の悩みを解決する方法として転職は確かに有効でしょう。しかし施工管理の仕事はプロジェクト単位で動くことが多いので、チーム編成や担当クライアントの変更で改善されることもあります。
「転職しないとダメかも……。」とお悩みの方は、まず人事や上司に相談してみるとよいかもしれません。

 

仕事のミスマッチ

五つ目は「仕事のミスマッチ」です。施工管理といっても、実際の現場に「常駐」する管理者とそうでない管理者がいます。前者は若手社員やベテランの施工管理者が多く、後者は全体を管理する中堅社員が多いです。
その中でも経験年数の浅い若手社員は「先輩のような働き方がしたい」と考えても、別の配置を任されることもあります。そのため理想の働き方ができず、仕事のミスマッチを感じる方もいるのが現状です。
しかし最近では「働き方の多様性」が認められつつあり、自分の想いを発言しやすくなっています。仕事でモヤモヤすることがあれば、人事や上司に相談してみましょう。場合によっては部署移動や関連会社への転籍なども可能なはずです。

 

会社都合

六つ目は「会社都合」です。全国に営業所のある企業であれば、地方の現場を任されることもあるでしょう。また正社員の場合、転勤の内示が出ることも考えられます。そのため会社の要望とプライベートの折り合いがつかず、転職するケースもあります。
しかしサラリーマンである以上仕方のないことなので、折り合いがつかない場合は転職を検討するのが良いでしょう。経験を活かした転職であれば、条件交渉がしやすく有利に働きます。会社都合で転職を検討される方は、今まで担当した案件の詳細や当時のポジションなどを思い出しておくとよいでしょう。

 

家庭の事情

七つ目は「家庭の事情」です。家族の介護や子育てなどのライフチェンジにより、現場の働き方が難しくなる方も少なくありません。やはり施工管理の仕事は時間拘束が長いため、プライベートの制約があると働きにくい仕事と言えます。
しかし最近では、従業員の希望に合わせた働き方を推奨する企業が増えてきています。「いずれ施工管理に復帰したい」と考えている方は、工事書類などのバックオフィス業務への異動もよいかもしれません。

 

転職先の探し方

職場環境やプライベートなど、転職理由は人それぞれです。
そこで以下では、転職活動を希望する方に向けて「転職先の探し方」について解説します。具体的なアクションプランを把握して、転職への一歩を踏み出しましょう。

エージェントを利用

まず一つ目は「転職エージェント」の利用です。転職エージェントとは、転職を検討している方と採用を考えている企業の間に立ち、転職成功を支援するサービスです。求人動向や転職ノウハウを有したキャリアアドバイザーが話を聞くため、具体的なアドバイスをもらいながら転職活動ができます。
しかし、施工管理は特殊な仕事です。だからこそ転職エージェントを利用する際も、業界に詳しいエージェントに相談しましょう。

 

派遣として働く

二つ目は「派遣として働く」ことです。とくに体調不良や家庭の事情を理由に転職を検討されている方にはオススメです。
派遣になると正社員よりも融通が効き、短期的な働き方も可能になります。経験のある施工管理者であれば「数ヶ月だけ働きたい」という希望も通りやすくなるでしょう。
フルタイムで働くことが難しい場合は、派遣として働くことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

施工管理は、他の職種と比較すると特殊な仕事と言えます。そのため職場環境に悩みやすく、転職を検討される方も少なくありません。
しかし施工管理としての経験は、他の職種にも活かすことができます。現在の仕事に違和感のある方は、まず転職エージェントに無料相談してみると良いでしょう。

 

 


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