プラントエンジニアリングの志望動機の書き方・ポイントを徹底解説
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プラントエンジニアリングの志望動機の書き方・ポイントを徹底解説

2022年1月20日

近年の工業活動に欠かせないプラント業界の中でもプラントエンジニアリングは、工場設備一式のプランニングから施工まで管理する職種です。
今回は、「プラントエンジニアリング」をテーマに、志望動機の書き方のポイントを解説します。プラントエンジニアリングを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

プラントエンジニアリングとは

プラントエンジニアリングとは、プラントの企画、設計、調達、建設工事、施工管理、保守などの業務を行う仕事です。
そもそも「プラント」は工場設備一式を指し、発電所や石油コンビナートなどの大掛かりな設備が使用されています。プラントエンジニアリングは、クライアントの事業に必要なプラントを企画し、それを実際に稼働させるまでのプロデューサーのような役割を担っています。

プラントエンジニアリングの会社には、様々な特色があります。たとえば食品プラントが得意な企業もあれば、製鉄プラントや環境プラントを得意とする企業もあります。さらに会社の種類も「専門エンジニアリング会社」だけでなく「エンジニアリング部門のある総合建設会社」など様々です。
プラントエンジニアリングとして転職を希望する方は「どんな分野に携わりたいか」、「どんな働き方をしたいか」を考えるようにしましょう。

 

プラントエンジニアリング業界の現状

近年、多くの企業では中国やインド、ベトナムといった場所に工場を設立しているため、プラント業界では海外案件も含めた幅広い仕事があります。ただ、最近は新型コロナウイルスの影響を強く受けており、海外案件を中心に業務が難航するケースが多いです。そのため海外では設備投資計画の中止や延期が相次いでおり、国内においても設備投資の削減が行われているため、新興国の経済成長を背景とした潜在的な投資需要はあるものの、まだ需要は本格化していないのが現状です。

なお、プラントエンジニアリングの業務は新築だけでなく、改修や増築なども担当します。また、保守メンテなどのアフターサポート業務もあるので、多くの企業では人材確保のために採用活動を積極的に行っています。

 

プラントエンジニアの志望動機のポイント

プラントエンジニアリングはやや特殊な仕事ですが、志望動機の書き方は他の業界と同じです。以下を参考に志望動機を考えてみましょう。

基本構成

志望動機の構成を紹介します。

  • 書き出し:「やりたいこと」「そのきっかけ」
  • 中間部分:なぜその企業を選んだのか
  • まとめ:企業で発揮できる強みやアピールポイント

 
最初の1文は「伝えたいことを全て伝える」気持ちで作成しましょう。企業側は複数人の自己PRに目を通していることが多く、最初の1文は非常に大切です。やりたいことやきっかけを明確に書き、熱意をアピールしましょう。
また、中間部分では企業を選んだ理由を丁寧に伝えましょう。プラント関係の会社がたくさんある中で、その企業に入社したい気持ちが大切になります。
そして最後は「自身の強み」を伝えましょう。仕事で役立つスキルや性格などを記載すると、個性をアピールできます。経験者の方はご自身の実績なども記載すると良いでしょう。

 

働きたい分野を明確にする

転職活動を行う際に注意すべきポイントは「働きたい分野を明確にすること」です。プラント企業といっても、エンジニアリングの専門会社もあれば、エンジニアリング部門のある総合建設会社もあります。さらには得意分野を絞って、業務を行う企業も多いため、働きたい分野にあった企業を選ぶようにしましょう。
プラントエンジニアリングとして様々な経験を積みたい方は、総合建設会社などもオススメです。

 

志望動機の例文

続いて「志望動機の参考例」を紹介します。以下を参考に、ご自身の志望動機を考えてみましょう。

経験者の場合

経験者の場合は、自身のスキルを明確にした上で志望動機を作成しましょう。

私が貴社を志望した理由は、プラントエンジニアリングとして、今まで以上にグローバルに活躍したいからです。
私は前職で〇〇の分野のプラントエンジニアリングとして、5年間従事しておりました。観察力と行動力が強みで、XXにおける責任者として業務を行っていた経験があります。海外事業に注力している貴社に入社できれば、様々な価値観を学びながら大規模なプロジェクトに携われると考えております。
多くの人々と力を合わせて「〇〇プラント」のような大規模プロジェクトを推進できる、プラントエンジニアを目指していきます。

< 上記の例文のアピールポイント >

✓ 将来のビジョン
「今まで以上にグローバルに活躍したい」

✓ 経験・実績
「前職で〇〇の分野のプラントエンジニアリングとして、5年間従事」「XXにおける責任者」

✓ その会社へ転職したい理由
「様々な価値観を学びながら大規模なプロジェクトに携わりたい」

 
経験者の方は、前職での働き方などが問われます。マネージャーやリーダーを行っていた方は、プロジェクトの内容と役職を記載すると良いでしょう。
また、志望する企業の施工事例などを記載すると、面接時の会話がはずみます。面接前のリサーチとして、下調べをしておくことをオススメします。

 

未経験者の場合

未経験者の場合は、プラントエンジニアになりたい理由を明確にしましょう。

私が貴社を志望した理由は、環境に配慮したモノづくりをサポートしたいと強く感じたからです。
大学時代に、ベトナムに進出している日系企業で1年ほどインターンをしていました。その際に「日本の工場設備が素晴らしいこと」「日本のモノづくりは世界トップクラス」であることをベトナム人から学びました。
そして日本のスタンダードを世界に届けたいと強く感じ、御社を志望しました。その中でも貴社の〇〇という理念は、私のビジョンと一致すると考えています。
また、私は英語を使ったコミュニケーションが得意なので、入社後は海外の案件でも貢献できると考えています。

< 上記の例文のアピールポイント >

✓ プラントエンジニアを目指すきっかけ
「ベトナムに進出している企業で1年ほどインターン」

✓ 企業を選んだ理由
「企業理念が自身のビジョンと一致」

✓ 自分の強み
「英語を使ったコミュニケーション」

✓ 入社後のビジョン
「海外案件などで英語を使った仕事」

 
未経験者の方は「なぜプラントエンジニアリングを目指そうと思ったのか」という志望理由をメインに記載するとよいでしょう。そのときのエピソードなどがあれば、具体的に書くことをオススメします。
また、経験がない分、自身の強みをアピールする必要があります。「長い期間頑張ったこと」や「コミュニケーション能力」などをアピールするとよいでしょう。

 

プラントエンジニアリングに向いている人

最後に「プラントエンジニアリングに向いている人」の特徴を紹介します。志望動機に記載する「アピールポイント」として参考にしてみてください。

海外で仕事がしたい人

まず一つ目は「海外で仕事がしたい人」です。プラントエンジニアリングの仕事は海外案件が多く、海外出張や長期滞在なども多くあります。海外で働いてみたい方や様々な人とコミュニケーションを取ることが好きな人には向いている仕事です。

 

責任感のある人

次に二つ目は「責任感のある人」です。プラントエンジニアリングの仕事の大半は、長期プロジェクトになります。だからこそ、最初から最後まで責任を持って担当できる「責任感のある人」にはピッタリの仕事です。

 

大規模な仕事に関わりたい人

そして三つ目は「大規模な仕事に関わりたい人」です。とくに新築案件の場合、時間をかけて綿密な計画を行う必要があるため、多くの人と協力しながらプロジェクトを推進していきます。そのため、大規模な仕事に興味のある方にはぴったりの仕事です。

 

まとめ

プラントエンジニアリングは、産業の発展を担う大切な仕事です。大規模プロジェクトが多いだけに業務の期間が長いので、ひとつの仕事を粘り強く行うことができる人や責任感を持って最後までプロジェクトを担当できる人はぜひ挑戦してみることをオススメします。

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