工務とは?仕事内容やメリット・デメリット、やりがいについて解説
メリット
やりがい
仕事内容

工務とは?仕事内容やメリット・デメリット、やりがいについて解説

2022年3月9日

建設業界や住宅業界では「工務」という仕事があります。現場を円滑に進めるためには「工務」は重要な存在で、豊富な知識と経験が必要になります。
そこで今回は「工務」をテーマに、仕事内容ややりがいについて解説します。工務への転職方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

工務とは?

工務とは、建築資材の発注や予算管理などを行う仕事です。建設大手企業やゼネコンなどの「工務」は、建設費に関わる管理が主な業務であるため、損益管理や予算管理をしたり、建物の建設に使う資材発注を行ったりします。
また、全体の工事費の妥当性を検証し、協力会社との金額交渉を行うこともあります。
業界や会社規模によって仕事内容が異なりますが、建設業界の工務は「建設の発注管理」と覚えておくと良いでしょう。

 

工務の仕事内容

業界や会社規模によって、工務の仕事内容は異なります。そこで一般的な工務の仕事内容について紹介します。

建築資材の発注

1つ目は「建築資材の発注」です。工事に必要な資材や部材を注文し、現場に納品します。建物によって必要な部材の種類や長さは異なるため、現場に適した物を発注しなければなりません。
また、仕入れ先によって金額も異なるため、数社に見積もりを依頼し適正価格を吟味する必要があります。

 

予算管理・調整

2つ目は「予算管理・調整」です。工事見積書の作成や、変更が発生したときの調整などを行います。
また、予算を削減するためのVE(仕様変更)案を考えることもあります。とくに予算調整の際は提案力が必要となるため、建築に関する知識が問われるでしょう。

 

変更点の確認・金額交渉

3つ目は「変更点の確認・金額交渉」です。見積の内容が変更になった際は修正見積もりを作成します。
さらに、企業によってはクライアントとの金額交渉を工務が行うこともあります。その際はコミュニケーション能力や交渉力も必要になるでしょう。

 

工務のメリット・デメリット

工務の業務におけるメリットとデメリットを解説します。

メリット

新しい素材・施工方法を知ることができる
工務の主な仕事は見積書の作成です。見積書には図面に書かれた情報が言語化されています。そのため新しい材料や施工方法などを収集しやすく、様々なことが勉強できます。見積書を熟読すると、最新の業界情報が収集できるでしょう。

 

デメリット

デスクワークが多い
建設業界の中でも工務はデスクワークの多い仕事です。積算や見積書の作成、図面確認などはすべて事務所で行います。
施工管理とは異なり、身体を動かすことは少ないでしょう。デスクワークが苦手な方にはあまりオススメできません。

 

工務のやりがい

最後に工務の仕事について、3つのやりがいを紹介します。

お客様の悩みに寄り添える

まず一つ目は「お客様の悩みに寄り添うことができる」点です。クライアントの悩みの種である「工事費用」を管理しているのは工務です。設計や現場に的確な提案ができると、工事費の削減に繋がります。
「お客様の望んでいることは何か?」を考えて業務に携わると、やりがいを感じるでしょう。

 

現場知識や経験を最大限に活かせる

二つ目は「現場知識や経験を最大限に活かせる」ことです。とくに施工管理職の場合、どうしても体力が必要になるため、年を重ねるごとに体力が心配になる方も多いでしょう。
しかし工務であれば、現場に立つことはほとんどないため体調管理がしやすくなります。現場知識を最大限に活かし、次のステージに進む方にオススメです。

 

プロジェクトを俯瞰して見ることができる

三つ目は「プロジェクトを俯瞰して見ることができる」点です。工務は、設計と現場の橋渡しとなる存在です。プロジェクトを俯瞰して見ることで、良きアドバイザーのような存在になります。
客観的な視点を持っている方は、他のメンバーからも重宝される存在となるでしょう。

 

まとめ

建設業界における工務とは、建築資材の発注や予算管理などを行う仕事です。最近では未経験者歓迎の企業が増えてきており、転職のしやすい職種となりました。材料に関する知識は必要ですが、社内研修を行う企業も多く、経験を重ねることで自然と知識が身につきます。

 

 


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