JW CADとは?AutoCADとの違いを徹底解説
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JW CADとは?AutoCADとの違いを徹底解説

2022年7月5日

JW CADは、建設業界を中心に使用されている2D CADソフトです。無料で使えるフリーソフトですが、いろいろな機能が備わっており様々なシーンで使われています。そんなJW CADは、他のCADソフトとはどのような違いがあるのでしょうか?
そこで今回は、建設業界でよく使われている「AutoCAD」と比較し、「JW CAD」の特徴を紹介していきます。

 


 

JW CADとは?

JW CADとは、2D(2次元)汎用CADソフトウェアです。ソフトの開発に建築士が関わっていたこともあり、建築分野に便利な機能が多いところが特徴として挙げられます。
また、無料で使える数少ないCADソフトであることもJW CADの特徴のひとつと言えるでしょう。多くのCADソフトの場合、使用するためにライセンスが必要になりますが、JW CADは無料で使用できるので、CAD検定の実技試験やCADの独学などにも使えます。

JW CADはWindows版とDOS版があり、現在はDOS版の開発は終了しています。Windows版の基本ファイル形式は「.jww」で、DOS版は「.jwc」です。また「.DXF」「.SFC」の変換も可能です。
※DXF形式とは他CADソフトとの互換目的で策定されたフォーマットの1種で、標準ファイル形式とされています。

CADソフトとして有名なのはJW CADの他にも「AutoCAD」があります。JW CADは2Dの製図しかできませんが、AutoCADは立体的に作図できる3Dにも対応しています。ただし、有料のソフトとなるため「とりあえずCAD使ってみたい」という方にはJW CADがオススメです。

 

JW CADのメリット

様々なCADソフトがある中、JW CADは多くの方に使われています。そこで以下では、JW CADを利用するメリットを3つ紹介します。

無料で利用できる

一つ目は「無料で利用できる」点です。無料で使えるCADは他にもありますが、JW CADは有料版にも引けを取らない充実した2D作図機能を備えています。
また、Webサイト上で無料ダウンロードできる手軽さが魅力で、建築設計業務に携わる多くの方々に活用されています。

 

直感的に操作がしやすい

二つ目は「直感的に操作がしやすい」点です。JW CADの機能は充実していますが、操作性はシンプルで簡単になっています。はじめてCADを触る人でも簡単な図形は書くことが出来るので、自分のペースで少しずつ勉強を進められます。

 

書籍やネットでの情報が多い

三つ目は「書籍やネットでの情報が多い」点です。書籍やネット上で情報が得られるため、CADに不慣れな人でも調べながら勉強することができます。基本的にフリーソフトでは使い方のレクチャーなどのサポートは受けられませんが、JW CADは利用者が多いため、初心者でも十分に使いこなせるようになるでしょう。

 

JW CADとAutoCADの違い

代表的なCADソフトとして比較されることが多い「JW CAD」と「AutoCAD」。どちらも多く使われていますが、機能性や操作性、コストなどに違いがあります。
そこで以下では「JW CAD」と「AutoCAD」の違いについて紹介します。

活用方法

JW CADとAutoCADはどちらも汎用CADソフトウェアですが、とくに建設業界で多く使われています。JW CADは主に中小企業で使われていることが多いですが、大手企業になるとAutoCADの利用率が高くなっていきます。
CAD初心者の方はJW CADから操作してみて、慣れてきたら必要に応じてAutoCADに挑戦するのも良いかもしれません。

 

価格・入手方法

JW CADはフリーソフトなので、誰でも無料で入手できます。さらに、JW CADは永続的に利用ができるので、時間を気にせず勉強が可能です。
その一方でAutoCADは高価なCADソフトなので、学習目的で購入するにはハードルが高いソフトと言えるでしょう。なお、AutoCADには最大3年間無料の学生版や30日間限定の無料体験版がありますので、試しに使い比べてみても良いかもしれません。

 

機能性

JW CADとAutoCADでは、基本的な「2D作図ができる」という点は同じですが、その他の機能性に違いがあります。
また、操作性についても大きく異なるので、専門の業界や担当プロジェクトに使えるかどうかや使いこなせる人材がいるかどうかを考慮して選びましょう。

JW CADは無料でありながら、建築設計に特化した2D作図機能が充実しています。例えば、建具や設備などの簡単作図設計や、日影図作成機能など設計の効率を高めてくれる機能がありますので、ぜひ使ってみることをオススメします。

 

習得の難易度

JW CADはシンプルな操作性で初心者の方でも使いやすいソフトです。ただし、どちらのソフトも基本操作や応用などは勉強する必要があるので、取得難易度としては決して低くはありません。とはいうものの、習得するためのテキストや動画教材なども豊富なので、独学でも十分勉強は行えます。

 

操作性

JW CADは2D CADですが、AutoCADも2D CADとしても使用できるため、どちらを選んでも基本的に問題はありませんが、ソフトが異なる以上、操作性は異なります。
コマンドの選択や図形の描き方などが変わってくるので、所属している企業もしくは所属する予定の企業が使用しているソフトで練習することをオススメします。

 

JW CADとAutoCAD どちらを習得すべき?

上記でも説明した通り、選んだソフトによって仕上がりが異なるわけではありません。しかし操作性が異なる以上、作業効率は大きく変わるでしょう。理想は「両方使えるようになること」ですが、難しい場合は職場に合わせてソフトを選ぶことをオススメします。

 

まとめ

JW CADは、建設業界を中心に使用されている無料の2D CADソフトです。CADに慣れていない方でも使いやすく、無料でダウンロードできるので、初心者のCADの勉強に最適なソフトといえるでしょう。
ただし、現在ではAuto CADを導入している企業もたくさんあるので、JW CADだけではなくどちらも使えるようになることが理想的です。

 


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