2022年10月3日
RCCM(シビルコンサルティングマネージャー)とは、土木工事関連の専門技術者の資格保有者です。土木工事に関する様々な知識やスキルを持っており、管理技術者や照査技術者として地質コンサルタントなどを行います。この資格は建設業界でも重宝されており、建設系のコンサルタントを行う方には重要な資格といえるでしょう。
そこで今回は「RCCMの勉強方法」をテーマに、試験の合格率や難易度について解説します。受験を検討されている方は最後までご覧ください。
RCCMとは、一般社団法人「建設コンサルタンツ協会」が認定する民間資格です。Registered Civil Engineering Consulting Manager(シビルコンサルティングマネージャー)の略称で、建設コンサルタントとしての知識量の多さなどが伺えます。
建設コンサルタントは、橋や道路、鉄道、ダム、トンネル、河川や空港、上下水道などの公共性の高い計画を中心にコンサルティングを行います。施主や施工者でない第三の立場でコンサルティングを行うことで、客観的な視点を計画に織り交ぜることができます。そのため良い街づくりには欠かせない、キーパーソンともいえるでしょう。
RCCMの資格保有者は、管理技術者や照査技術者として地質コンサルタントなどを行うことができるため、業務範囲の幅が広がるでしょう。建設系のコンサルティング業務に興味のある方にはオススメの資格です。
RCCMの資格は、一般社団法人建設コンサルタンツ協会が実施している民間資格です。この試験の受験資格は、以下のいずれかに該当する者とされています。
※実務経験年数:建設事業の計画・調査・立案・助言および建設工事の設計・管理業務などの「建設コンサルタント等業務」に従事、またはこれを管理した期間の合計年数
民間の資格ですが、受験に際し「実務経験」が問われます。最終学歴によって異なるため、詳しくは一般社団法人建設コンサルタンツ協会のホームページをご確認ください。
RCCM試験は、「RCCM試験A」と「RCCM試験B」の二つに分かれており、両方を受験する必要があります。予約が可能であれば、「RCCM試験A」と「RCCM試験B」を別日に受験することも可能です。
● RCCM試験A
● RCCM試験B
また、2021年度よりCBT試験となり、キーボードやマウスを使った回答方法に変更になりました。択一式も記述式もすべてパソコンで解答します。
合格率の平均は40%前後です。建設系の他の資格と比較すると、合格率はそこまで低くはありません。とはいうものの、試験難易度が年々上がっているため、経験豊富な方でもしっかりと対策を行って試験に挑む必要があります。
最後に、RCCMの勉強方法について解説します。
まずは参考書を購入し、繰り返し勉強を行いましょう。最新のテキストであれば、過去の問題から傾向を把握して対策を練ることができます。テキストを使った反復は、自分の得意分野や不得意分野を把握するのにとても良い勉強方法です。苦手部分を克服することで、自身のスキルアップにも繋がるので、まずはテキストの問題に慣れるようにしましょう。
過去問を使った勉強方法もオススメです。テキストや参考書に慣れた後は、実際のテストの形式に慣れるためにも過去問を使って勉強をしましょう。まずは問題に慣れるためにテキストと同様のペースで解いて、慣れてきたら時間をはかりながら問題を解くと試験の緊張感を味わいながら勉強が行えます。この試験では限られた時間の中で正確な答えを導くことが大切なので、時間に慣れる練習も重要になります。
RCCMには「RCCM試験A」と「RCCM試験B」の2種類があり、両方の試験を受験する必要があります。この試験では、受験する専門技術部門の業務経験や管理技術力を問う記述式問題と、土木関連の基礎的技術知識などを問う択一問題があります。特に記述式の問題は、専門用語や数字などが必要になることもあるので、あらかじめ答えを用意して回答を練習することをオススメします。
他にも、通信講座を使った勉強や試験対策もオススメです。経験豊富な講師の指導が受けられるので、効率的に試験勉強が行えるでしょう。
また、同じ講座を受講する生徒と繋がれると、勉強のモチベーションが高まります。一人で学習するのが難しい方には、このような講座を利用して挑戦すると良いでしょう。
RCCMとは建設コンサルタントとして、暮らしのインフラ整備に関する資格です。民間資格ではあるものの、この資格は建設業界で重宝されているので、キャリアアップやジョブチェンジに有利に働きます。建設業界でステップアップを検討されている方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。