鉄道工事の仕事の種類とやりがいを解説!役立つ資格も紹介
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鉄道工事の仕事の種類とやりがいを解説!役立つ資格も紹介

2022年12月12日

私たちの生活に馴染みの深い、鉄道。旅客や貨物を載せて列車を走らせるためには、ルートや駅の位置を選定して、線路や駅などをつくる必要があります。つまり鉄道を完成させるためには、様々な調査や検証、実施に要する資金調達を行った上で工事が始まります。
そこで今回は「鉄道工事」に着目し、仕事内容とやりがいについて解説します。役立つ資格についても触れているので、転職を検討中の方は最後までご覧ください。

 


鉄道工事の種類

そもそも鉄道工事とは、鉄道を走らせるために必要な工事で、鉄道が安全に運行できるようにレールの歪みを直す線路保守やメンテナンスの工事、快適な乗り心地を実現するための軌道整備、新設工事等があります。
鉄道工事と聞くと「線路」や「駅」といった土木や建築のイメージが強いかもしれませんが、その他に「電気設備工事」も深く関わっているため、土木、建築、電気設備のそれぞれの分野の専門的知識が必要になります。

電気設備部門

電気設備部門は、電車を走らせるために電気設備を整え、メンテナンスを行う部門です。必要箇所に鉄塔を設置し、鉄道から鉄道まで電線を張り、必要に応じて古い電線を張り替える工事を行います。また、複数の電車が正しく走行できるように信号機を設置したり、鉄道の照明の点灯チェックや新しい照明を増やしたりします。
他にも発電・変電設備に関する工事は、安全に電気が送られているか点検・メンテナンスをしたり、新しく設備を新設したりする工事も行います。

 

保線・土木(建設)部門

保線・土木(建設)部門は、運行に必要不可欠な線路やトンネルなどの土木建造物の保守・管理や新設などを行う部門です。レールやレールの下にある枕木の設置や交換を行い、レールのゆがみ修正などのメンテナンスも実施します。長い間同じレールや枕木を使用していると、電車の車輪などによる摩擦の影響でさまざまな損傷を受けるため、電車を安全に運行するために古くなったレールや枕木を交換したり、 レールを削ってゆがみや凹凸を無くす作業を行います。また、電車が走行するトンネルの壁や橋などの不具合を確認し、メンテナンスを行います。

 

建築部門

建築部門は、駅全体の改良工事や新設工事などを行う部門です。例えば駅に設置されているエレベーターや待合室の新設を行ったり、駅のバリアフリー化を行ったりします。他にも駅を利用する方が快適かつ安全に過ごせるように、改良やメンテナンスなども行います。
また建築部門では、建物を建てるだけでなく企画や設計などの業務も関わっている場合が多く、利用者との接点が多い部門でもあります。駅舎の管理方法などの意見も出し合いながら、施工していくのが一般的です。

 

鉄道工事のやりがい

鉄道工事は、建築や土木工事の中でも特殊な仕事です。だからこそ「鉄道保線工事のやりがいって何だろう?」と、疑問に思う方もいるかもしれません。そこで、鉄道工事のやりがいについて紹介します。

常に仕事がある

まず一つ目は「常に仕事があること」です。鉄道工事は生活を支えるインフラ工事でもあるので、業界の中でも非常に安定した仕事と言えるでしょう。
また、新設工事を行った後も保守メンテナンス工事が付随するため、自分が携わった物件に定期的に関わることができます。「作って終わり」ではないところが、鉄道工事のやりがいとも言えるでしょう。

 

人の役に立つ

二つ目は「人の役に立つこと」です。都心部に住む方の場合、電車を毎日使っている方も多いでしょう。また自分が使っていなくても、自分たちの暮らしで購入した物が貨物で運ばれている場合もあるので、私たちの生活にとても密接に関係している仕事といえます。人々の暮らしを支える重要な役割だからこそ、やりがいを感じる方も多いのではないでしょうか。

 

収入が多い

三つ目は「収入が多い」ことです。レールや電気設備のメンテナンス工事などは、終電から始発までの夜間に行われます。そのため多くの企業では夜間勤務の手当が出るため、収入が増える傾向にあります。体が慣れるまでは夜間対応は厳しく感じるかもしれませんが、体が慣れてくると同じ勤務時間でも収入が増えるので、メリットを感じる方も多いでしょう。

 

鉄道工事のきつい点

鉄道工事には上記のようなメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。メリットとデメリットの両方を理解して、仕事の特徴を把握しておきましょう。

体力が必要

まず一つ目は「体力が必要」になることです。鉄道工事は工事内容によっては屋外の作業がメインなので、とくに冬場や夏場は体力が必要になります。また夜勤が多いため、慣れるまでは睡眠不足になりやすく、体調管理は欠かせませんので、体力はしっかりつけておきましょう。

 

時間内の作業が必須

二つ目は「時間内の作業が必須」ということです。メンテナンスなどは終電から始発までの間に行われることが多く、時間との勝負になります。万が一列車を遅らせてしまったら、何万人という人々に影響が出てしまうため、緊張感をもって仕事をしなければなりません。しかし逆を言えば、何万人もの人々を支えているということになります。時間に関しては、責任感をもって取り組む必要があると言えるでしょう。

 

夜勤が多い

そして三つ目は「夜勤が多い」ということです。先ほども述べた通り、鉄道工事の大半は終電から始発までの間で作業を行います。つまり勤務時間が夜間になることが多いので、日中勤務とのリズムが取りづらくなることもあるでしょう。ただし数日間に渡って行う工事であれば、連続して夜勤になるためリズムは整えやすくなります。

 

鉄道工事に必要な資格

最後に鉄道工事に必要な資格を4つご紹介します。転職をご検討の際はチェックしてみてください。

1級・2級土木施工管理技士

土木施工管理技士とは、土木工事の総監督として施工計画を作成や品質管理、安全管理などを行う現場監督者を指します。河川や道路、鉄道、上下水道工事、港湾、橋梁などあらゆる土木建設の場で活躍できる土木施工の分野のスペシャリストです。
この資格には1級と2級があり、1級土木施工管理技士は、2級の上位資格になります。1級土木施工管理技士の場合、資格を取得すると主任技術者や監理技術者になることができ、大規模の案件で責任のある役割が任せられ、様々な工事に関わることができます。
2級土木施工管理技士の場合は主任技術者として現場配置できるものの、監理技術者として携わることはできませんので、大規模な物件に携わりたい方は1級取得を目指しましょう。

 

電気主任技術者

電気主任技術者とは、発電所や変電所、それに工場、ビルなどの受電設備や配線など、電気設備の保安監督という仕事に従事する人を指します。
資格は第一種から第三種まであり、取得する資格に応じて担当できる工事内容が異なります。第一種はすべての事業用電気工作物に関わることができますが、第二種は「電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物」、第三種は「電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物」と決められています。

 

第一種・第二種電気工事士

電気工事士は、電気工事の作業に従事するために電気工作物の工事に関する専門的な知識と技能を有する人を指します。軽微な作業であれば無資格でも行えますが、工事現場で活躍しにくいため、ほとんどの職人は第一種か第二種の資格を取得しています。
第二種は「一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事可能」で、第一種は「第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事可能」なので、作業員として入る場合は第一種の方が様々な作業に携わることができます。

 

一級・二級建築士

建築士は、「建築士法」に定められた資格をもって、建物の設計・工事監理を行う建築のプロフェッショナルです。一級、二級、木造の3つの資格にわかれており、建物の規模、用途、構造に応じて、取り扱うことのできる業務範囲が定められています。
鉄道工事の場合、木造建築はあまり関係がないので、一級もしくは二級の資格取得が好ましいでしょう。

 

まとめ

鉄道工事は、鉄道が安全に運行できる様にレールの歪みを直す線路保守やメンテナンスの工事、快適な乗り心地を実現するための軌道整備、新設工事等を指し、多くの人々の生活を支える仕事であり、やりがいを感じる一方で体力や条件的に厳しい部分もあります。
鉄道工事の仕事に転職を希望される際は、メリットとデメリットをしっかり理解した上で応募することをオススメします。

 


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