一級建築士を独学で勉強して合格する方法を徹底解説!おすすめテキストも紹介
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一級建築士を独学で勉強して合格する方法を徹底解説!おすすめテキストも紹介

2023年7月27日

建設業界や設計事務所で働いている方の中には、「建築士」の資格取得を目指している方も多いでしょう。しかし、建築士を目指すためには国家試験である「建築士試験」に合格しなければなりません。特に「独学で取得したい」と考えている方は、効率的かつ計画的に勉強を進める必要があります。そこで今回は、独学で一級建築士を目指す方に向けて、オススメの勉強法や教材を紹介します。建築士試験を受験予定の方は、最後までご覧ください。

 


 

一級建築士の仕事内容は?

建築士の仕事内容は、建築物の計画から竣工までの期間の設計監理です。建築士の資格には「一級建築士」と「二級建築士」がありますが、この資格の違いは、設計できる内容にあります。
一級の場合、設計できる建物の構造や規模の制限がなく、どのような建物でも設計することができます。一方で二級建築士は、戸建て住宅の設計を想定した資格であり、設計できる建物の構造、規模に制限があります。仕事内容は概ね同じですが、設計できる範囲が異なることを押さえておきましょう。

 

一級建築士合格のための独学での勉強方法

以下では、一級建築士に合格するための勉強方法を紹介します。一級建築士の試験には、学科と設計製図試験があり、両方の試験に合格することで資格を得ることができます。学科試験は四肢択一式で、下記の出題科目があります。

【学科試験】

出題科目 出題数
学科I(計画) 20問
学科II(環境・設備) 20問
学科III(法規) 30問
学科IV(構造) 30問
学科V(施工) 25問

 
学科試験の勉強は、テキストを使って学習したり、過去問を解いたりすることが一般的です。だからこそ、自分にあった学習計画を立てて、学んだ知識を定着させることが大切です。

 

学習計画を立てる前に意識すべきこと

一級建築士の試験は、建築系の国家資格の中でも特に難しいとされている試験の一つです。だからこそ、学習を始める際には以下の点を意識して計画するようにしましょう。

■ 目的を言葉にする

独学で合格を目指すためには、資格取得後のイメージを言葉にして、強く意識する必要があります。特に一級は試験範囲が広く、求められる知識も多いため、かなりの勉強量になります。だからこそ「資格を取得したらどんな仕事がしたい」というイメージをつくり、試験勉強に挑むようにしましょう。

■ 配点を意識して得意科目から始める

公財建築技術教育普及センターのホームページでは、学科試験における各科目の配点は次の通りとなっています。

出題科目 配点
学科I(計画) 20
学科II(環境・設備) 20
学科III(法規) 30
学科IV(構造) 30
学科V(施工) 25
合計 125

 
効率的に勉強を進めるのであれば、問題数が多く配点の高い「学科Ⅲ」「学科Ⅳ」から勉強することをオススメします。とはいうものの、いきなり苦手な科目から勉強してしまうと、勉強のモチベーションが下がったり、途中で挫折してしまう要因になるでしょう。そのため、自分の得意分野から勉強を始めることもオススメです。

 

具体的な学習方法

独学で合格するためには、勉強時間を確保して計画的に学習を進めることが大切です。例えば、最初の3ヶ月は参考書をベースに5科目を一通り勉強します。その後、得意と感じた分野から再度復習を行います。期間は人それぞれですが、最低でも2ヶ月ほどは確保しましょう。
このようにテキストを使った勉強が終わったあとは、過去問題を使って理解を深めます。本番と近い環境で行うためにも時間を測り、時間内に解くことを意識して行うと効果的です。例年、過去に出題された内容が繰り返し出題されているので、過去問題を使った学習は必ず行いましょう。
大切なのは、1日の中できちんと勉強時間を確保することです。平日は忙しくて机に向かう時間が確保できない場合は、移動時間などを使って勉強すると良いでしょう。土日にまとめて勉強するよりも、毎日コツコツと勉強した方が、知識が定着しやすく効率的です。一日10分でも良いので、習慣化を心がけるようにしましょう。

 

一級建築士を独学で勉強するメリット

続いて、一級建築士を独学で勉強するメリットについて解説します。

学習方法・テキストを選べる

一つ目は、自分にあった学習方法やテキストを選べるということです。平日は忙しくて机に向かう時間が確保できない方であれば、スキマ時間に勉強しやすい動画やアプリを使うと良いでしょう。
一方で勉強内容をメモしたり、手を動かしながら学習したい方にはテキストがオススメです。ライフスタイルや勉強法は人それぞれだからこそ、自分にあった方法で勉強できるのは独学ならではのメリットです。

 

学校へ通うより費用がかからない

二つ目は、学校へ通うよりも費用がかからないという魅力もあります。一級建築士の試験対策スクールは10万円以上かかる学校がほとんどですが、独学であればテキストのみで済ませることができます。出来るだけコストを抑えたい方は独学がオススメです。

 

一級建築士を独学で勉強するデメリット

一方で、一級建築士の対策を独学で勉強するデメリットもあります。

効率的な学習方法を見つけるのが難しい

一つ目は、効率的な学習方法を見つけることが難しい点です。スクールに通っている場合であれば、勉強方法を教えてもらったり、わからない部分を質問できたりする環境がありますが、独学となると、すべて自分で探さなければなりません。だからこそ、独学で勉強する際は学習計画を立ててから行うようにしましょう。

 

モチベーションが下がってしまう

二つ目は、モチベーションが保ちづらい点です。スクールであれば、授業の時間や必要な受講数が決まっていますが、独学の場合は自分次第なので勉強が続けにくいデメリットがあります。モチベーションを維持するためにも、資格取得後のイメージを意識して勉強を行いましょう。

 

一級建築士に独学で合格するためのテキスト選び

一級建築士のテキストには様々な種類がありますが、以下のポイントで選ぶようにしましょう。

テキスト選びのポイント

  • 出来るだけ最新版を選ぶ
  • インプットとアウトプットの両方ができるものを選ぶ

 
一級建築士のテキストを購入する際は、出来るだけ新しいものを選ぶようにしましょう。最新版の場合、去年の問題の傾向なども捕捉されている場合があるのでオススメです。また、インプットだけで終わらないように、練習問題が充実している点も意識して選ぶようにしましょう。

 

おすすめのテキスト

  • ラクラク突破の1級建築士スピード学習帳2023/エクスナレッジ
  • 建築関係法令集法令編(令和5年度版)/総合資格学院
  • 1級建築士試験学科過去問セレクト7 NOW & NEXT 令和4年度版/総合資格学院

 
一級建築士のテキストは、他にも様々なものがあります。本屋さんで実際に見比べて、わかりやすいものを選ぶようにしましょう。

 

まとめ

一級建築士の資格は難易度が高いので、独学での資格取得はさらにハードルが上がります。しかしながら、勉強を計画的に行うことで取得できる資格でもあります。資格取得の目的や自分に必要な学習時間をしっかりと確保した上で挑戦してみてはいかがでしょうか。

 


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