志望動機
履歴書
事務

建設事務の志望動機はどう書く?書き方や注意点を解説

2021年5月20日

「建設業界の事務」と聞くと、他の業界の事務よりも特殊なイメージが強いのではないでしょうか。
「難しい言葉が多そう」「書類処理が複雑なのでは?」といった声があり、興味はあるけれどネガティブな印象を持っている方が多いはずです。
しかし建設業界の事務は、建設業界の知識よりも事務処理能力が問われる仕事であるため業界未経験の方であっても十分に転職が望めます。

そこで当記事では「建設事務」に関する様々な情報をお届けします。
仕事内容の説明から志望動機の書き方まで詳しく紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 


 

建設事務について

建設業界は専門的な知識が問われる業界です。そのため、事務職も他の業界と異なる業務が発生する場合もあります。
ここでは建設事務の具体的な仕事内容や職場環境について解説していきます。

仕事内容

・部門電話・メールの対応
・仕事環境の整備
・書類対応
・来客対応
・その他業務フォローなど


建設事務の仕事内容は、他業界の事務職とほとんど変わりません。しかし業界の特性上書類の処理が多いので、事務職のメイン業務は書類対応となります。その中でも工事関係書類は専門的な用語が多々使われる書類なので、見慣れない言葉が多数出てくるでしょう。
書類の意味を理解する必要はありませんが、言葉の意味を理解しているほうが業務をスムーズに進めることができますので、自分なりに建設用語を勉強することをオススメします。

 

職場環境

・オフィスに常駐
・現場事務所に常駐


建設事務の仕事は9時〜17時を目安として、詳細の時間は企業ごとに異なります。残業は基本的に少なく、仕事とプライベートの両立がしやすい仕事です。
通常の事務職はオフィスに常駐して仕事を行うケースが多いものの、建設業界の場合は現場事務所に常駐するケースもあります。オフィス勤務とは出勤時間が異なる場合もあるので、現場事務所に常駐する場合は勤務時間を再度確認したほうがよいでしょう。

 

企業が求める人物像

企業が求める建設事務の人物像は下記の通りです。この人物像を参考にしながら、ご自身の強みを再構築しましょう。

事務経験のある人

まず一つ目は「事務経験のある人」です。前職で事務経験のある方は、前職で担当していた仕事や学んだことなどを志望動機に記載しましょう。
また事務経験のない方でも、別のバックオフィス業務の経験やボランティアの事務作業経験などがある方は、その経験をアピールするとよいでしょう。その際は、自分の能力と企業への貢献度を焦点にしてまとめましょう。

 

建設業界の経験のある人

二つ目が「業界経験者」です。バックオフィス経験がない方でも、ご自身が建設業界の営業職や技術職の経験がある場合は企業の目に止まりやすくなります。
職種を変更しようと思った経緯や、今後の目標などを志望動機にまとめて、企業側へアピールするとよいでしょう。

 

頼まれる前に自分から率先して行動できる人

三つ目が「自分から率先して行動できる人」です。建設業界に従事する人は日々多忙なため、業務以外の仕事でも自ら率先して行動できる人材を欲しています。そのためお願いされる前に気が付く洞察力や、積極性を有している方に向いている仕事と言えます。
自己PRでは、このようなポイントに着目して説明しましょう。

 

明るく元気な人

四つ目は「明るく元気な人」です。現場事務所に常駐する場合、現場の雰囲気づくりが行える方は非常に心強い人材になります。施工管理者や職人が疲れているときに、空気を変えられるような明るさを持っている方は、建設事務にぴったりの人材と言えるでしょう。

 

世話好きな人

そして五つ目は「世話好きな人」です。施工管理者は忙しい毎日を過ごしているため、自分の手が回らない時は事務員に事務以外の仕事もお願いする場合もあるでしょう。
同じチームのメンバーとして助け合う精神がある方やチャレンジ精神の豊富な方は、建設事務に向いている人材です。企業からの評価も高く、面接でもよい印象を与えることができるでしょう。

 

建設事務の転職に有利なスキル、アピールポイント

また転職時に以下のスキルや経験を有している方も、企業から高評価を得ることができます。

❑建設業経理士検定試験

建設業に関する会計知識・スキルを証明する資格で、建設業の経理を目指す方にオススメです。この資格を取得すると「即戦力」と認識されるため、採用確率も高まります。

 

❑建設業経理事務士検定試験

建設業の経理に関係する会計知識や会計処理能力が問われる試験で、2級以上の受験がオススメです。建設業界に特化した会計知識を有する証明になるので、スキルアップを検討されている方はぜひ挑戦してみましょう。

 

❑日商簿記

将来的に違う業界へ転職する可能性のある方は、簿記がオススメです。帳簿や決算書の作成の際に非常に役立つスキルが身に付くため、経理の仕事がしたい方は勉強するとよいでしょう。

 

❑基本PCスキル

Word・Excel・PowerPointやメール操作などのPCスキルは事務処理に必要不可欠です。基本的なスキルで問題ないですが、操作に不安のある方は事前に勉強しておきましょう。

 

志望動機を書く際の3つの注意点

いざ転職用の志望動機を書くとなると「なにから書けばよいかわからない」という方も多いはずです。
そこで以下では、志望動機を書く際の3つの注意点を紹介します。

✓ 結論から先に書く

まず一つ目は「結論から先に書く」ことです。基本的に一文目は「私が貴社を志望した理由は〜です。」と結論を明記することをオススメします。
やはり多くの企業では複数人の面接を同時に行うことが多いので、一人ずつ丁寧に志望動機を見る時間はありません。自分が一番伝えたい内容を一文目に記載すると、それだけで企業側の目に止まりますので、ぜひ結論から書き出すようにしましょう。

 

✓ その企業を選んだ理由を明確にする

二つ目は「志望動機を明確にする」ことです。建設系の企業は多数存在するからこそ、その企業を志望した理由は必ず問われます。その企業を選んだ理由を出来るだけ端的に答えられるようにしましょう。
ただし、面接では志望動機の内容よりも詳しく話せるよう、さらに準備が必要です。

 

✓ 自分のスキルと企業のニーズを合致させる

そして三つ目は「自分のスキルと企業のニーズを合致させる」ことです。企業の特色からどんな人材を欲しているかを推測し、自分のスキルや強みと合致させる必要があります。
企業が求める事務職の人物像は上記でご紹介した通りなので、応募する企業の雰囲気を考えながらアピールポイントを考案しましょう。

 

志望動機の例文

では最後に「志望動機の書き方」について解説します。以下の例文を参考にして、オリジナルの文章を考えてみましょう。

例① 前職の経験をアピール

私が貴社を志望した理由は、より大規模な会社でバックオフィス業務の経験を積みたいと考えたからです。私は300名規模の会社にて3年間、経理の業務全般を担当しておりました。今後は貴社のような大規模の会社で経験を積み、事務職としてスキルアップを図りたいと考えております。

 
前職で経験のある方は「前職でどんな仕事をしていたか」という点に着目して、志望動機をまとめましょう。

 

例② ご自身の強みをアピール

私が貴社を志望した理由は、建設業界の第一線で働く人々を陰ながらサポートしたいと感じたからです。私は以前友人が企画したイベントの運営を手伝った経験があり、その際に誰かのサポートに徹することが得意だと実感したため、自身の強みを活かし、現在繁忙を迎えている建設業界を支えたいと考えております。

 
前職で事務経験のない方は、ご自身の強みや仕事以外の事務経験をアピールしましょう。

 

例③ ご自身のスキルをアピール

私が貴社を志望した理由は、自身の更なるスキルアップを図りたいと強く感じたからです。現在日商簿記2級を取得しており、今年は建設業経理事務士検定試験にも挑戦しようと考えております。
私は建設業界に特化した人材として更なるスキルアップを図り、発展し続ける御社を陰ながらサポートしたいと考えております。

 
ご自身のスキルをアピールして、戦力であることを伝えましょう。

 

NG例 ネガティブな言葉を用いる

私が貴社を志望した理由は、以前より建設業界に興味があったからです。
私は小さい頃からものづくりが大好きで現在もDIYをよく行っています。当初は建設系の現場業務を志望しましたが、体力に自信がなくバックオフィス業務を志望しました。私が貴社に入社した際には現場の大変さを理解した上でサポートできる事務員になりたいと思っています。

 
志望動機では、ネガティブな発言は極力控えるようにしましょう。

 

まとめ

建設事務の仕事は、事務経験がなくても自ら仕事を見つける洞察力や行動力がある方はピッタリの仕事と言えるでしょう。
今回ご紹介した資格やスキルを有していない場合でも、建設業界への転職が十分に望めますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 


SHARE